みまもりCUBEは介護保険で安くなる?
一般版と保険版の違い・費用・
申請手順をわかりやすく解説
Wi-Fi不要の見守りカメラ「みまもりCUBE」には、介護保険が適用できる福祉用具版があります。条件を満たせば月額自己負担が¥1,210〜になる場合も。費用の実態と手続きの流れをまとめました。
見守りカメラを探していて「Wi-Fi不要」というキーワードでたどり着く方が多い「みまもりCUBE」。月額費用がかかるのがネックと思われがちですが、実は介護保険が適用できる専用モデルが存在します。
条件を満たせば、通常は月額1万円以上かかるレンタル費用が、自己負担1割なら月¥1,210程度まで下がります。この記事では、一般版と介護保険版の違い・適用条件・実際の費用・申請の流れを、介護経験者の視点からわかりやすくまとめます。
1. みまもりCUBEとは何か
What is Mimamori CUBE?
みまもりCUBEは、株式会社ラムロックが提供するSIM内蔵型の見守りカメラです。最大の特徴はWi-Fi・インターネット環境が不要なこと。コンセントに挿すだけで、離れた場所からスマートフォンで親の様子をリアルタイムに確認できます。
主な機能
- リアルタイム映像確認:スマートフォン・タブレット・PCからいつでも映像を確認できる
- 動作検知+画像付きメール通知:玄関を出る・ベッドから離床するなどの動作を検知して通知
- 双方向音声会話:カメラ越しに話しかけることができる(親から発信はできない仕様)
- 呼び出しボタン連携:親がボタンを押すと家族にメール通知が届く
- Wi-Fi不要:SIMカード内蔵のため、インターネット回線がない実家でもそのまま使用可能
- 天井設置対応:天井取り付けで約6畳の広範囲をカバーできる
- 親の家にWi-Fiがなく、設置工事をしたくない
- 認知症があり徘徊・離床の検知が必要
- 設置・操作をできるだけシンプルにしたい
- 介護保険を使ってコストを抑えたい(条件あり)
2. 一般版と介護保険版の2種類がある
Two Types: General vs Insurance-covered
みまもりCUBEには一般レンタル版と介護保険適用版(ラムロックアイズ みまもりCUBE-S)の2種類があります。機能は同じですが、契約先・費用体系・申請方法が大きく異なります。
- 介護認定・認知症診断は不要
- 公式サイトから直接申し込める
- レンタル料は全額自己負担
- 通信費:月額約¥1,650(別途)
- 初期費用:約¥3,850(初月のみ)
- 契約先:株式会社ラムロック
- 要介護2以上(または例外給付)が必要
- ケアマネジャーを通じて申請
- レンタル料の1〜3割のみ自己負担
- 通信費:月額約¥1,650(介護保険対象外)
- 初期費用:約¥3,850(介護保険対象外)
- 契約先:福祉用具貸与事業所
一般版と保険版でカメラ本体の機能に違いはありません。介護保険を使うかどうかで、月々の自己負担額が大きく変わります。条件を満たしているなら、保険版を選ばない理由はほぼありません。
3. 介護保険が使える条件
Eligibility Conditions
みまもりCUBEの介護保険版は、厚生労働大臣が定める福祉用具「認知症老人徘徊感知機器」として認定されています。この区分の介護保険を利用するには、以下の条件を満たす必要があります。
- ① 要介護2以上の認定を受けている 要支援1・2、要介護1の方は原則対象外。ただし例外給付の制度があります(後述)。 + さらに以下のいずれかが必要
- ② 認知症の診断を受けている
- ② 徘徊でお困りの状態にあると認められる
- ② 例外給付(軽度者申請)として保険者(市区町村)に認められた場合 要介護2未満でも、徘徊感知機器が必要と認められれば適用される場合があります。詳細はケアマネジャーに相談してください。
要介護1以下でも「例外給付」として保険者(市区町村)に認められれば介護保険が適用されることがあります。「うちは要介護1だから無理」と諦める前に、まずケアマネジャーに相談することをおすすめします。
「認知症老人徘徊感知機器」とは何か
介護保険における福祉用具の区分のひとつで、認知症の方の徘徊の兆候を感知して家族に知らせる機器が対象です。みまもりCUBEの介護保険版はこの区分で認定されており、玄関を出ようとする動作・ベッドからの離床などを検知する機能が評価されています。
この区分でのレンタル利用者数は年々増加しており、在宅介護での認知症見守りに広く活用されています。
4. 費用シミュレーション
Cost Simulation
実際にどのくらいかかるか、負担割合別に試算します。レンタル料金は福祉用具貸与事業所によって異なりますが、月額希望レンタル料¥12,100を参考例として計算しています。
| 負担割合 | 対象者の目安 | 本体レンタル料(自己負担) | 通信費(別途) | 月額合計目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1割負担 | 一般的な低〜中所得の方 | ¥1,210〜 | 約¥1,650 | 約¥2,860〜 |
| 2割負担 | 一定以上の所得がある方 | ¥2,420〜 | 約¥1,650 | 約¥4,070〜 |
| 3割負担 | 現役並み所得の方 | ¥3,630〜 | 約¥1,650 | 約¥5,280〜 |
| 一般版(保険なし) | 介護認定なし・条件不一致の方 | ¥12,100〜(全額) | 約¥1,650 | 約¥13,750〜 |
1割負担の場合、一般版と比べて月額で約¥10,890の差が生まれます。年間に換算すると約¥130,680の差です。条件を満たしているなら、介護保険版を選ぶことが経済的に大きなメリットになります。
「介護保険の支給限度額」との関係
介護保険には月ごとの支給限度額があります。みまもりCUBEのレンタルはこの限度額の中に含まれるため、他の福祉用具(ベッド・車いすなど)と合わせて限度額を超えた分は全額自己負担になります。他の福祉用具をすでに多く使っている場合は、ケアマネジャーに限度額の残りを確認することをおすすめします。
5. 申請の流れ
How to Apply
介護保険でみまもりCUBEを使うには、直接公式サイトで申し込むのではなく、ケアマネジャーを通じてケアプランに組み込む手順が必要です。流れを確認しておきましょう。
介護保険版のみまもりCUBE-Sは、希望すればデモ設置(お試し設置)ができます。契約前に実際の映像確認や操作感を試せるため、「本当に使えるか不安」という方は利用の福祉用具貸与事業所に申し出てみてください。
6. 一般版と保険版、どちらが向いているか
Which Version to Choose?
| 状況 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 要介護2以上・認知症あり・徘徊が心配 | 介護保険版 | 月額コストが大幅に下がる。条件を満たすなら必ず保険版を選ぶべき |
| 要介護1以下・認知症なし | まずケアマネに相談 | 例外給付で適用できる可能性がある。自己判断で諦めないこと |
| 介護認定を受けていない(自立・要支援なし) | 一般版 | 介護保険は使えないため一般版が唯一の選択肢 |
| 急ぎで設置したい・すぐに使いたい | 一般版(暫定) | 保険版はケアプラン作成〜設置まで数週間かかることがある。一般版でまず開始し、後から保険版に切り替えることも可能 |
| 認知症がなく、徘徊の心配もない (安否確認・様子確認が目的) |
一般版 or 他カメラ検討 | 保険版の適用条件を満たさない可能性が高い。Wi-Fiがあれば通常のネットワークカメラのほうがコスパが良い |
急ぎで一般版を契約した後、要介護認定が下りた・認知症の診断が出たなどの場合、途中から介護保険版に切り替えることができます。ただし切り替え時に初期費用が再度発生する場合があるため、事前に確認しておくと安心です。
7. よくある質問
FAQ
まとめ
- みまもりCUBEには「一般版」と「介護保険版(ラムロックアイズ みまもりCUBE-S)」の2種類がある
- 介護保険版は厚生労働大臣指定の「認知症老人徘徊感知機器」として福祉用具に認定されている
- 適用条件は要介護2以上+認知症または徘徊のリスク(例外給付で要介護1以下でも適用される場合あり)
- 1割負担なら本体レンタル料の自己負担は月¥1,210〜。通信費¥1,650を合わせても月¥3,000以下
- 申請はケアマネジャーへの相談から始まる。「うちは無理」と自己判断しないことが重要
- 一般版から介護保険版への途中切り替えも可能