介護保険・手続き 体験記

要介護認定の調査当日——
何を聞かれる?
家族が補足すべきポイント【実録】

「本人がカッコつけて全部できると答える問題」と、家族が絶対やってはいけないこと

この記事でわかること ① 調査当日に準備しておくもの/② 調査員から実際に何を聞かれるか(本人・家族それぞれ)/③ 本人が「全部できる」と答えてしまう問題への対処法/④ 家族が「やってはいけないこと」——本人への質問に答えてしまう問題/⑤ 結果が届くまでの日数と流れ

要介護認定の申請をして、「調査員が家に来る」という連絡が来たとき、正直何を準備すればいいのか、当日どんな流れになるのかがわからず不安でした。

この記事では、両親の認定調査を経験した中で「事前に知っておきたかった」と感じたことを、実録として正直に書いておきます。特に「本人がカッコつけてしまう問題」と「家族がやってはいけないこと」は、他のサイトにはあまり書いていない重要な話なので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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Section 01

調査員が来る前に準備しておくもの

結論から言うと、準備するものはそれほど多くありません。ただ、「あってよかった」と感じたものがあるので紹介します。

📝 実際の準備(うちの場合)

正直、最初の調査のときは「介護保険証とメモ用紙くらいあればいいか」という感じで、あまり準備をしていませんでした。当日、家族への質問で「日頃困っていることは?」と聞かれたときに、頭が真っ白になってしまい、いくつか伝えそびれたことがありました。事前に箇条書きでメモを作っておくことを強くおすすめします。

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Section 02

調査当日の流れ——何を聞かれるか

調査は大きく「本人への質問」と「家族への確認」の2部構成になっています。所要時間は30〜60分程度でした。

1
認知機能の確認(本人への質問)
今日の日付・曜日・季節、今いる場所の名前、簡単な計算(100から7を引くなど)、少し前に言った単語を覚えているかどうか、といった質問が続きます。いわゆる「認知症テスト」的な内容です。本人が答えに詰まったり、間違えたりする様子が調査の重要な判断材料になります。
2
身体機能・日常動作の確認(本人への質問+実演)
「一人で立ち上がれますか」「歩けますか」「自分で着替えができますか」「お風呂はひとりで入れますか」など、日常生活の動作が自分でできるかどうかを確認します。実際に立ち上がってもらったり、歩いてもらうこともあります。
3
家族への確認・補足質問
本人への質問が一通り終わった後、家族に対して「本人の回答は実際と合っていますか」「日頃困っていることはありますか」「介護でサポートしている場面はどんなときですか」といった質問があります。ここが家族にとって最も重要なパートです。遠慮せず、困っていることを全て伝えましょう。
調査員は「介護が必要な状態かどうか」を公平に判断するために来ています。家族が「大げさに言ってはいけない」と遠慮する必要はありません。日頃の実態をそのまま正直に伝えることが、適切な介護度認定につながります。
⚠️
Section 03

「本人がカッコつけてしまう問題」——これが一番の落とし穴

認定調査で最もよくあるトラブルが、これです。

調査員が来ると、多くの方が「他人の前では良いところを見せたい」という気持ちから、普段はできていないことでも「できます」と答えてしまいます。家族が「え、本当は一人でできないのに…」と思う場面が、調査中に何度も出てきます。

📝 実際にあったこと

「一人で着替えができますか?」という質問に、普段は手伝っているにもかかわらず「できます」と即答してしまいました。「お風呂はひとりで入れますか」も「入れます」と。調査員が帰った後に「なんであんなふうに答えたの」と聞いたら、本人は「できるから答えた」と思っているのです。

だからこそ、家族への確認パートで正直に補足することが重要です。「本人はできると答えましたが、実際は毎回手伝っています」と、具体的に伝えましょう。

⚠️ 注意

本人が「できる」と答えた内容でも、家族が「実際はできていない」と感じる場合は、必ず家族への確認パートで正直に補足してください。

遠慮して「本人がそう言ったので…」と流してしまうと、実態より軽い介護度に認定されるリスクがあります。適切なサービスを受けるためにも、困っていることは全て伝えることが大切です。

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Section 04

家族が「やってはいけないこと」——本人への質問に答えてしまう

これは盲点です。「助け舟を出してしまう」問題です。

本人が答えに詰まっていると、家族としては「かわいそう」「恥ずかしい思いをさせたくない」という気持ちから、つい代わりに答えてしまいたくなります。でも、これをやってしまうと認定に悪影響が出ます。

🚫 絶対にやってはいけないこと

「今日は何日ですか?」「昨日の夕食は何でしたか?」など、本人への認知機能確認の質問に家族が代わりに答えること。

本人が答えられない・長時間考え込む・間違えた答えを言う——その様子そのものが認知機能の状態を示す重要な情報です。家族が答えてしまうと、認知機能が実態より高く評価されてしまい、適切な介護度が認定されない可能性があります。

🙋 よくある場面
調査員「今日は何日ですか?」→ 本人が「えーと…」と詰まる → 家族が思わず「〇日だよ」と言ってしまう
✅ 正しい対応
黙って待つ。本人が答えられなくてもそれが実態です。調査員も「家族が答えてはいけない」ことは理解しています。見守ることが、本人の状態を正確に伝えることになります。
🙋 よくある場面
本人が「できます」と答えた後、調査員が「実際はいかがですか?」と家族に聞く
✅ 正しい対応
ここは遠慮なく正直に話す場です。「実際は毎回手伝っています」「一人ではできていません」と、具体的な状況を伝えましょう。困っていることも全てここで話してください。
まとめると「本人への質問には口を出さない、家族への確認には全て正直に答える」が鉄則です。このメリハリが適切な認定につながります。
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Section 05

結果が出るまでの日数と流れ

申請から結果通知まで、法律上は原則30日以内とされていますが、実際には1か月程度かかることが多いです。これは調査員の訪問だけで終わりではなく、複数のステップがあるためです。

1
市区町村への申請
窓口申請またはケアマネジャーによる代行申請。ここから30日以内のカウントが始まります。
2
認定調査員の訪問(今回の記事の内容)
申請後、市区町村から調査員が自宅や入院先を訪問。74項目の調査票に基づいて調査が行われます。
3
主治医意見書の作成
市区町村がかかりつけ医(主治医)に依頼し、医師が意見書を作成します。家族が手配する必要はありませんが、かかりつけ医への受診歴がない場合は時間がかかることがあります。
4
介護認定審査会での審査・判定
保健・医療・福祉の専門家による審査会で、調査結果と主治医意見書をもとに要介護度が決定されます。
5
認定結果通知書・介護保険証の郵送
要支援1〜2・要介護1〜5のいずれかに認定され、結果が郵送で届きます。結果に納得できない場合は、不服申し立て(審査請求)が可能です。
📝 実際にかかった期間

うちの場合、申請から結果通知まで約1か月かかりました。調査員の訪問が申請から2週間後、その後主治医の意見書が完成するまでにさらに時間がかかった形です。「まだ来ない」と不安になることもありましたが、これくらいの期間がかかることは普通です。

申請後2週間程度経っても調査の日程連絡がない場合は、市区町村の担当窓口に確認の連絡を入れると安心です。

💬
FAQ

よくある質問

Q.
調査当日に準備するものは何ですか?
A.
最低限必要なのは介護保険被保険者証です。加えて「日頃困っていること・介助が必要な場面」をメモしておくと、家族への補足質問の際に漏れなく伝えられます。
Q.
本人が「全部できる」と答えてしまいました。どうすればいいですか?
A.
家族への確認パートで正直に補足してください。「本人はできると答えましたが、実際は毎回手伝っています」と具体的に伝えることが重要です。遠慮は不要です。
Q.
本人が質問に答えられないとき、家族が代わりに答えてもいいですか?
A.
本人への認知機能確認の質問には、家族が代わりに答えないことが重要です。答えられない様子そのものが認知機能の状態を示す判断材料になります。家族が答えると実態より高く評価され、適切な介護度が認定されないリスクがあります。
Q.
認定結果に納得できない場合はどうすればいいですか?
A.
認定結果に不服がある場合は、通知を受けた日から3か月以内に都道府県の介護保険審査会に不服申し立て(審査請求)ができます。また、状態が変化した場合は「区分変更申請」で再調査を依頼することも可能です。担当ケアマネジャーに相談してみましょう。

🏥 認定後の施設選びで迷ったら——無料相談窓口があります

要介護認定の結果が出たら、次は施設やサービスの選択が始まります。
グループホーム・老健・デイサービスなど、専門家に無料で相談できます。

介護施設の無料相談窓口

まとめ ── 認定調査で知っておきたいこと

  • 準備するものは介護保険証と「日頃困っていることのメモ」が最重要
  • 調査は「認知機能確認」「身体動作確認」「家族への補足質問」の3部構成
  • 本人は他人の前でカッコつけて「できる」と答えがち——これは誰でも起きること
  • 家族への確認パートで「実際はできていない」を正直に全て伝えることが適切な認定につながる
  • 本人への認知機能確認の質問には家族が代わりに答えないこと——答えられない様子が判断材料になる
  • 結果が届くまでは申請から1か月程度。主治医意見書の作成期間も含まれるので焦らなくて大丈夫
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