介護用ベッドのレンタル契約
——費用・手続き・契約前に確認すること【実体験】
📋 このページの内容
契約前に確認しておくこと——これだけ押さえれば大丈夫
「後から気づいた」を防ぐためのチェックリスト
① 費用——1割負担で済む?全額自己負担になる?
介護保険が適用されれば月額レンタル料の1割負担で済みますが、以下の場合は全額自己負担になります。事前に必ず確認を。
- ⚠️ 要介護度が条件を満たしていない(例:介護ベッドは要介護2以上が原則)
- ⚠️ 介護保険の支給限度額を超えた分は全額自己負担
- ⚠️ 2割・3割負担の方は所得に応じて自己負担が増える
👤 うちでは父が要介護1以下だったため、介護ベッド1台が全額自己負担になりました。ケアマネさんへの確認が遅れて想定外の出費になったので、最初に必ず聞いてください。
② 途中解約——いつでも返せる?違約金は?
福祉用具レンタルは原則としていつでも解約・返却できます。状態が改善した・入院になった・施設に入所したなど、どのタイミングでも返却可能です。
- 月の途中でも返却可能
- 違約金なしが一般的
- 別の機種への変更も可
- 業者変更も可能
- 月の途中返却でも月額請求の場合あり
- 日割り計算するか業者に確認
- 契約書に解約条件を明記
- 返却時の立ち合いが必要
契約書に「解約通知期間」(例:1か月前に連絡が必要など)が書かれている場合があります。署名前に必ず確認してください。
③ 業者選び——同じ機種でも料金が違う
福祉用具レンタルの料金は厚生労働省が定める「全国平均貸与価格」の基準がありますが、同じ機種でも業者によって月額料金が異なります。複数業者を比較するのが理想です。
業者を選ぶときのチェックポイント
- 月額料金(同機種で比較)
- 緊急時の対応スピード(夜間・休日の連絡先があるか)
- 定期点検の頻度・訪問回数
- 故障時の代替品手配の速さ
- 担当者の説明がわかりやすいか
👤 ケアマネさんに「複数業者を紹介してもらえますか?」と一言言うだけで比較できます。遠慮せず聞いてみてください。
④ 契約書のどこを見ればいいか
「福祉用具貸与計画書」と「契約書」の2つの書類が中心です。署名前に以下を確認してください。
介護保険を使えば月々1割負担でレンタルできる
購入ではなくレンタルが基本。状態の変化に合わせて交換もできます
ケアマネジャーを通じて福祉用具専門相談員に相談し、レンタル開始というのが一般的な流れです
介護ベッドや車椅子などの福祉用具は、介護保険を使ってレンタルするのが基本です。購入するよりもはるかに安く、状態の変化に応じて機種を変えることもできます。
「介護ベッドって何万円もするんだろうな」と思っていたので、レンタルの仕組みを聞いたときは正直驚きました。ケアマネジャーさんが福祉用具の業者を紹介してくれて、翌週には自宅に届いた。あの手軽さは想像以上でした。
介護ベッド(特殊寝台)
在宅介護の中心となる福祉用具。背上げ・高さ調整が介護の負担を大きく減らします
介護ベッド本体(2モーター・3モーター)
要介護2以上で介護保険適用。背上げ・足上げ・高さ調整が可能
うちでは両親2台レンタルしましたが、父は要介護1以下だったため1台は全額自己負担になりました。介護保険の支給限度額から外れるため、月額レンタル料をそのまま全額払うことになります。ただ実際に金額を確認してみると、保険適用の1割負担と比べてもそれほど大きな差ではありませんでした。介護ベッド自体のレンタル料が元々高額ではないためです。「要介護1以下だから諦める」のではなく、まずケアマネジャーに実際の金額を確認してみることをおすすめします。
床ずれ防止マットレス(エアマット)
寝たきりの方には特に重要。床ずれ(褥瘡)の予防に
車椅子
自走用・介助用の2種類。使い方に合わせて選びます
車椅子(自走用・介助用)
要支援1以上で介護保険適用
車椅子は「介助用」を選びました。屋外への外出と通院がメインだったので、軽くて折りたためるタイプが正解でした。自走用は本人が自分で動かせる方向けなので、状態に合わせてケアマネさんと相談して決めるのがベストです。
歩行器・杖
転倒予防の基本。本人の状態に合わせて選ぶのが重要です
歩行器・歩行補助杖
要支援1以上で介護保険適用
手すり(据置型)
工事不要で設置できる据置型は介護保険レンタル対象です
据置型手すり
要支援1以上で介護保険適用。工事不要で設置できる
玄関・廊下・部屋・トイレの計4箇所にレンタルの据置手すりを置いています。「1本あればいい」と思っていましたが、実際に生活してみると移動するたびに手すりが必要な場面があり、結果的に全部の部屋に置くことになりました。介護保険の範囲内でレンタルできるので、必要な場所に遠慮せず置くのがおすすめです。
手すりは「そんなに必要かな?」と後回しにしていたのですが、父がトイレで転倒しかけてから慌てて導入しました。もっと早く付けておけばよかったと後悔しました。転倒してからでは遅い、というのが正直な感想です。
福祉用具レンタルの始め方
ケアマネジャーに相談するのが一番スムーズです
介護保険レンタル費用まとめ(1割負担の場合)
実際の支払いは表示額の1割です
| 福祉用具 | 月額レンタル料 | 1割負担の目安 | 対象要介護度 |
|---|---|---|---|
| 介護ベッド(2モーター) | 10,000〜20,000円 | 1,000〜2,000円 | 要介護2以上 |
| 床ずれ防止マット | 10,000〜30,000円 | 1,000〜3,000円 | 要介護2以上 |
| 車椅子(介助用) | 3,000〜10,000円 | 300〜1,000円 | 要支援1以上 |
| 歩行器 | 2,000〜5,000円 | 200〜500円 | 要支援1以上 |
| 据置型手すり | 2,000〜6,000円 | 200〜600円 | 要支援1以上 |
※料金は業者・機種により異なります。上記は目安です。
うちでは介護ベッド2台(1台は自己負担)・手すり4箇所・車椅子・歩行器をレンタルしています。介護保険適用分の自己負担は月数千円程度。自己負担になったベッド1台の費用が別途かかりますが、それでも購入と比べれば圧倒的に安いです。ケアマネさんに「こんなに安いんですか?」と聞いたら「みなさんそうおっしゃいますよ」と笑われました。
意外と知られていない「おむつ補助」制度
市区町村独自の補助制度。月5,000円まで支給される自治体も
介護保険ではおむつ本体はレンタル対象外ですが、多くの市区町村が独自の「おむつ補助制度」を設けています。月に一定額のおむつ代を補助してくれる制度で、うちの市では月5,000円まで補助が出ます。
この制度、正直ケアマネさんに教えてもらうまで知りませんでした。自分から「そういう制度ありますか?」と聞けるわけもなく……。手続きもケアマネさんが一緒にやってくれたので助かりました。おむつ代は月2〜3万円かかるので、月5,000円の補助でも年間6万円になります。使わないと損です。