両親同時介護のリアル——父(認知症・要介護1)と母(要介護5)を同時に介護してわかったこと

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父が認知症・脊柱管狭窄症で要介護1、母が要介護5。フルタイムで仕事をしながら、姉と二人で両親を同時に介護しています。「両親同時介護」なんて言葉、介護を始めるまで想像したこともありませんでした。誰も教えてくれなかったこと、正直しんどいと思っていること、それでも続けてこられた理由を、ありのままに書きます。
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我が家の状況——父と母、それぞれの介護度

要介護1と要介護5を同時に、というのが現実です

要介護1
認知症 脊柱管狭窄症 デイケア利用中
要介護5
腰椎圧迫骨折(既往) 大量喀血・手術(既往) デイケア利用中

介護する側は私と姉の二人。日常の家事全般、食事の準備、お風呂の介助まで、ケアマネさんやデイケアと連携しながら担っています。父も母も、現在は通常の生活を一人で送ることが難しい状態です。

要介護1と要介護5。数字で見ると差があるように感じますが、実際には「二人それぞれに対応が必要」という事実は変わりません。むしろ二人同時というのは、単純に二倍ではなく、それ以上の複雑さがあります。

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ダブルケアが始まったきっかけ——突然ではなく、少しずつ重なっていった

「いつの間にか」が一番怖い

始まり
父の認知症のサインに気づき始める
「あれ、最近ちょっとおかしいかな?」という小さな違和感から。忘れっぽさが増えてきて、でもこの時点ではまだ介護とは思っていませんでした。
転機①
母が転倒——腰椎圧迫骨折
父の認知症が少し出てきたかなというタイミングで、母が転倒し腰椎圧迫骨折。これが「両親同時介護」の実質的な始まりでした。突然、二人分の対応が降りかかってきた感覚。
転機②
母が大量喀血——入院・手術・リハビリ
骨折の翌年、今度は母が大量喀血。緊急入院から手術、そしてリハビリ病院へ。この期間は父の認知症も進行しており、二つの方向に同時に対応しなければならない状態が続きました。
現在
母は要介護5、父は認知症が進み介護度はさらに上がる可能性
母のリハビリを経て現在の介護状況に。父の認知症は当初よりも進んでおり、現在の要介護1からさらに上がる状態になっていると感じています。
いうなりの正直な気持ち

「突然始まった」というより、「少しずつ重なっていった」という感覚です。一つひとつは対処できても、それが同時に複数になったとき、気づいたら限界に近いところにいる——それがダブルケアの怖さだと思っています。

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正直しんどいこと——きれいごとなしで書きます

介護の大変さは、体だけじゃない

フルタイムで仕事をしながら、両親分の家事を全部こなす。それだけでも十分しんどいのですが、体力的なきつさより、もっと堪えることがあります。

父は認知症の自覚がないので、母が介護が必要な状態であることを覚えていられない。だから悪意なく、母にきつい言葉を投げかけてしまう。母は思ったように動けない苛立ちから、言われたことを真に受けて言い返す。その繰り返しを、私はそばで見続けている。

これが一番しんどいです。体が疲れるのは休めばある程度回復しますが、この状況は休んでも解決しない。父を責めることもできない(病気なのだから)、母を責めることもできない(苦しいのだから)。でも見ているこちらは、じわじわと消耗していきます。

正直しんどいと思っていること
  • フルタイムの仕事+両親分の家事全般——これだけで一日が終わる
  • 父が母にきつい言葉をかける→母が言い返す、という悪循環をそばで見続けること
  • 父に「デイケアに行かない」と毎回騒がれること(元々社交的でない性格もあって)
  • ケアマネに本音を言いにくい——他人だから、気を遣ってしまう
  • 「どこまでやれば十分なのか」という答えのない問いが常に頭にある
🍃 認知症の親が配偶者にきつく当たる場合

認知症の方は、配偶者の状態を理解・記憶することが難しくなっています。悪意があるのではなく、病気の症状として起きていることです。とはいえ、それを「わかってあげなければ」と思い続けるのも、介護する側には限界があります。デイサービスで引き離す時間を作ること、ケアマネに相談すること、そして自分自身がその場をいったん離れることが、現実的な対処法です。

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ケアマネとデイケアのこと——頼って良かったこと、難しかったこと

他人だからこそ助かることと、他人だから言えないことがある

介護を始めた頃は、何もかもが初めてで右も左もわからない状態でした。介護保険の申請、ケアプランの作成、デイケアの探し方——ケアマネさんがいなければ、何から手をつければいいかすら分からなかったと思います。

ケアマネについて正直に思うこと

色々と相談できて本当に助かりました。ただ——本音を言うのは難しかった。「実は父と母が言い争っていて、見ているのがしんどい」とか「自分が限界に近い」とか、そういうことは言いにくい。相手はプロだしと思いつつ、やっぱり他人なので。本音は家族か、同じ状況の人にしか話せない気がします。

デイケアは、両親とも「家ばかりにいるより外に出た方がいい」という判断で頼みました。結果は、母と父で全然違いました。

母のデイケア
以前より体を動かせるようになった

外に出て人と関わることで、身体機能の維持・改善につながりました。頼んで良かったと思っています。

父のデイケア
行くたびに「もう行かない!」

元々社交的でない性格もあって、毎回騒いでいます。それでも行かせているのは、家にいるよりはいいと信じているから。

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開き直ってわかったこと——完璧にやろうとしない、という選択

自分が倒れたら、誰が介護するのか

正直に言うと、最初は「ちゃんとやらなきゃ」という気持ちが強かったです。でも、フルタイムで働きながら両親二人を完璧に介護するなんて、最初から無理な話でした。

🍃 今、こう考えています

もう開き直るしかないなと。

自分のことでも手いっぱいなのに、両親を一度に完全に介護するなんて、できるわけがない。できないことをできないと認めることが、長く続けるためには必要だと思うようになりました。

できる事だけ、自分が倒れない範囲でできることをやる。

これだけです。それ以上でも以下でもない。介護している自分が倒れてしまったら、誰が親の面倒を見るのか——そう考えたら、自分を大切にすることは、介護を続けるための必須条件だと気づきました。

🍃 同じ状況の方へ

「もっとうまくやれたら」「もっと時間があれば」——そう思うことは当然です。でも、両親同時介護を一人で完璧にこなしている人は、たぶんいません。外部のサービスを使うことも、姉妹・兄弟に頼ることも、「手を抜いている」ではありません。続けるための知恵です。

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よくある質問——両親同時介護について

調べても出てこなかったことを中心に

Q両親を同時に介護することはできますか?
Aできますが、一人で完璧にやろうとするのは現実的ではありません。ケアマネジャー・デイケア・訪問介護などの外部サービスを組み合わせ、家族内で役割分担しながら「自分が倒れない範囲でできることをする」という発想の転換が、長く続けるための鍵だと思っています。
Q認知症の親が、介護が必要な配偶者にきつく当たります。どうすればいいですか?
A我が家も同じ状況で、正直一番しんどいところです。認知症の方は配偶者の状態を記憶・理解し続けることが難しく、悪意ではなく病気の症状として起きています。デイサービスで二人を引き離す時間を作ること、ケアマネに状況を伝えること、そして自分自身がその場をいったん離れることが、現実的な対処だと思っています。
Q仕事をしながら両親の介護はできますか?
A私は自営業で時間に融通が利くのが大きかったと思います。フルタイム勤務でも、外部サービスをうまく使えば継続できるケースはあります。介護休業・介護休暇などの制度も確認しておくと選択肢が増えます。まずはケアマネへの早めの相談を。
Qケアマネに本音を話せません。どうしていますか?
A正直、私も全部は話せていないです。「他人だから」という壁は実際にあります。それでも、介護の状況(二人の関係がこじれているとか、自分が限界に近いとか)は伝えた方が、ケアプランに反映してもらいやすくなります。完全な本音じゃなくていい、「最近少し大変で」くらいでもサインを出すことが大切だと思います。